厚さ約1mmの角ピンをレーザー肉盛溶接

角ピンのレーザー肉盛溶接
プラスチック金型をレーザー溶接している10倍拡大写真です。
約1mmといった厚さの角ピンですので、”反り”などの変形に注意が必要な案件です。
レーザー溶接による入熱をどのように避けるのかがポイントととなります。
先端が、四角い形状でその四つ角をレーザー肉盛溶接する内容があったのですが・・・
仮に、アルゴン溶接(TIG溶接)で行うと・・・
あっという間に先端の形状が丸く溶けて、マッチ棒のような状態になるでしょう。また、全長が短くなり寸法足らずにもなるので、俗に言う「話にならない」ことになり兼ねません。
精密アルゴン溶接(精密TIG溶接)で行うとしても・・・
四角の4つ角の2つが溶けてついてしまい2つ角になりそうです。
兎にも角にも、慎重にコツコツと時間を惜しまず進めるしかないのです。
添付写真でも分かり難い小ささなので、針の穴に糸を通すようなそんな作業を行うことは伝わるかとは思います。
先代代表に、ガス溶接のやり方を伝授してもらっていた10数年前・・・
「息を止めて、慎重に溶接しなさい。」
と、僕に教えてくれたのを思い出します。
レーザー溶接へと溶接方法は移り変わっていますが、その慎重な作業は変わりないようにも思います。
そして、先代代表も若かりし頃のお師匠様に同じように教わったことを話してくれたのを覚えています。
今では想像も付きませんが、僕もいつかそうやって伝える側になりたいものです。
そう考えると、後10年…20年…30年の先は?!体力の衰えは間違いないですが、変化し続けたその後が面白くもあり…
今日、一日をしっかりと後悔しないように進んでいきます。
今日のレーザー溶接職人
魚の目ができてしまいました。
市販の薬で治す、軽く思っているのですがすで6日は経ちます。
なかなか上手く完治せず、中年という歳を感じます。
以前はもっと早く治ったような・・・
治癒力そのものの低下が考えられる今日この頃です。が、仕事には何ら問題ないでよろしくお願いします。