レーザー溶接ワイヤー「SKD61」
今回は、レーザー溶接ワイヤーの種類の中でも、「SKD61」について「HPM38」に関するブログの続きとなります。
添付しているレーザー溶接ワイヤー種類表をご覧になっていただければ「SKD61」が見つけられると思います。
TIG溶接(アルゴン溶接)の溶接棒の種類にも「SKD61」はあります。溶接が、できないわけではないですが、難儀する場合もあります。
50年を超えるベテラン溶接職人の義父の話では、「ダイス鋼は、そもそも溶接するもんじゃない。」というのが定説の時代があったようです。
説明が遅くなりましたが、「SKD61」はダイス鋼の種類の一つです。ダイとは型のことで、その複数形で日本語ではダイスといわれます。
なぜ?以前は「溶接するもんじゃない」と言われていたのかは、私はその時代には存在しないので定かでないところがあります。あくまでも個人の見解ですが・・・
溶接すると、”割れる”からだと感じます。細かいヒビも入るのではないでしょうか。
ダイス鋼は、高硬度が必要な用途に使用されます。高硬度は得られますが、溶接する時には焼きが入りやすく割れやすいことに繋がります。
その点レーザー溶接は、焼きが入らないというのが溶接の特徴にあります。
特に、これまでTIG(アルゴン)溶接で焼きが入ってしまい、割れる恐れのある案件に関しても良好に溶接を行えるようになっています。
詳しくは、日本工業規格(JIS)にありますように・・・
「SKD61」は、工具鋼の中でも合金鋼工具鋼に分類されます。
工具鋼は、炭素工具鋼(SK)や、高速度工具鋼(SKH)と合わせて3種類あります。
ややこしい内容になったとは思いますが、ここまで読んでいただき感謝いたします。
専門の用語や言葉、現場の呼び名と違うこともありますが、やはり良い仕事をするのにはそれらの理解が必要で、ニーズに的確に対応できることへつながります。
また、溶接方法や材料は日進月歩しているので勉強は続きます・・・
次回は、ダイ「Die」「Mold」について、めげずに進めます。
今日のレーザー溶接職人
”暑さ寒さも彼岸まで”とは上手い表現ですね。本当に秋分の頃をすきると暑さが凌ぎやすくなりました。
お墓参りも終え、ホッとする季節でもあります。
台風が9月のはじめから襲来していますが、10月終わりまで続くようです。晴れ間がなかなかないですが、その時こそ読書などをして過ごします。