溶融(融解)
溶融・・・ヨウユウ、聞きなれない言葉ではないしょうか?
融解・・・ユウカイ、”誘拐”ではありません。
義父でもある、溶接の酸いも甘いも知り尽くす、この道一筋50年以上のベテラン職人からせんど助言をされた言葉があります。特に入社後一年間は、時には火傷をしながら、体に叩き込んだものです。
「溶けるのが分からなあかん。」
ちなみに、”せんど”とは?関西弁のようで・・・”さんざん、くれぐれも、何度も何度も”という意味です。
私が入社したのは2005年、13年目となり聞きなれ過ぎて初めは戸惑いましたが、今では普通に聞きなれた言葉となっています。
ブログを見ていただいている皆様に伝わらなければ意味がないので、説明させていただきました。
…話を戻しますが、そうなのです。「溶ける、溶かす」このことを理解することが、適切な溶接を行うには最も重要なのです。
それでは、溶融とは?
物が熱を受けて液体になること。融解。個体が液体に変化すること。またそうさせるために加熱すること。…ネット検索ですぐに、これらが出てきます。
一番イメージしやすいのは、コップに入った氷と液体ではないでしょうか。時間が経過すると氷(個体)が融けて液体になっていきますよね。
ジュースやお酒をいただくときなどに、コップの中で起こっている現象です。
当社の溶接に関しては、やはり鉄系統の種類を一番多く取り扱います。
その溶融する温度、個体が液体に変化する温度が、皆様ご存知の”融点”です。鉄の融点は1536℃です。
鋼は、鉄と炭素の合金で、鋼の融点は1300℃から1500℃くらいです。
長くなりましたが、その辺りの見極め、溶けるか溶けないかの判断が溶接の良し悪しのカギになります。
炭素の含有量で少しは温度差はありますが、その差云々よりも要は、溶けるか溶けないかの見極めが重要です。
『千里の道も一歩から』溶接の道は果てしないですが、地道にでも一歩一歩進んで行くように精進します。
今日の若き溶接職人
小学2年生の末っ子が、お友達を自宅にお泊りに呼びました。
お友達は、もうすぐ引っ越して2年後にまた戻ってくるそうです。もう一人のお友達も誘って、皆で3人仲良くご飯を食べ寝た、と思ったら急に・・・
「怖い!」
と叫びだし、人形が勝手に動いた、とか何とか・・・それもまた一つの思い出になったことでしょう。
朝になったら、元気に朝ご飯を食べていました。小学2年生はまだまだ幼くも、しっかりしていて一緒におしゃべりしてると楽しくなります。