銅板を活用する精密アルゴン肉盛
こんにちは。
今回は金属部品加工の一つの工程としての溶接依頼のお話です。
数量は、2個。
POINTは、”反り”を0.5mm以下に抑えることでした。
打ち合わせとしてお電話をいただい段階で、板とパイプとの接合をすることは分かりました。
お客様の要望は、何より”反り”変形を極力抑えたいことが伝わってきました。
そこで、材質、板厚さ、パイプ形状、そして肉盛量から溶接方法は、精密アルゴン肉盛で行うことに決定。
位置決めには、ザグリを付けた状態で材料を持ち込むというご提案をいただき、スムーズに溶接ができ助かりました。
次に、いよいよ肉盛溶接加工へ進みます!

銅板を活用する精密アルゴン肉盛
精密アルゴン溶接と言えども、熱が材料に加わります。
そこで・・・
銅板を活用して溶接加工を行いました。
熱伝導率の高い銅を活用することで、材料に加わる熱を逃がし反りを軽減することが目的です。
ちなみに熱伝導率W/mKをみますと・・・
アルミニウムAl226~237、鉄72~80.4、銅386~402(産総研AISTwebページより)
数値からも、熱が引っ張られることが読み取れます。
ただ、もしかしたら・・・
銅板を使わなくても、反り具合は0.5mm以下の許容範囲内かもしれません。
経験を基に予測が加わり、実施しています。
本番中は、触感で温度を感じつつ、反り具合の様子を見ながら進め納品できました。
今日の若き溶接職人
最高気温が10℃以下の日が続いています。
この時期には暖房機器が手放せないですが、運動で身体の内側からHOTにすることも快適に過ごす方法ではないでしょうか。
その場足踏み、100回1分ほどで気分転換しています。