時計のステンレス部品をレーザー溶接
こんにちは。
時計屋様から、修理のためにレーザー溶接をしてほしいと相談がありました。
材質がステンレスの部品とのことで、即答で「溶接は、できます!」と答えました。
相談者様から、「持っていくので見てみて下さい。」
と言っていただき、実際に見せていただくことに・・・
はじめ感じように、溶接はできますが”バンド部分を傷つける可能性が高いこと”を伝えました。
その後、バンド部分とステンレス部品とを分けて接合を外した状態にし、再度持ち込んでいただくことを承諾していただきました。
ここまで来てようやく本番、レーザー溶接の準備段階に移ります。
完成する形状をイメージして、何度も繰り返し角度を変えて時計を見直します。
また、動く部品(蝶番のような部品)でしたので動きの確認も行います。
向きと角度が合致していることを把握して・・・
いざ、レーザー溶接照射!
素直にステンレス部品は溶け、上手く接合できていることが顕微鏡を覗いて確認できます。
仮止めをして、角度と位置と動きの確認・・・ん?!
あ!よし、合っている。
少し、戸惑いつつもレーザー溶接が完成しました。
「溶接後の仕上げは、しません。」
相談者様には打ち合わせの段階で、その意向があるお話を聞かせていただいていたので、尚更キレイな溶接仕上がりを目指して行いました。
引き渡し時には、他の時計を扱う知人にも紹介させていただきます。
と、本当にありがたい言葉までいただき、胸をなでおろすことができました。
【お願い】
時計修理に伴う溶接につきしては、時計店様よりご依頼を受けております。
個人様つきましては、まずは時計店様へご相談されることをことをお勧めさせていただいております。ご理解の程、何卒よろしくお願い致します。
今日の若き溶接職人
少し寒さが和らいで来たなと思ったら、雨が降っていますね。
時には、雨も降ります。
また寒波がやって来るとの予報もありますので、温くして体調管理に努めましょう。