ハイスの金型部品を精密TIG(アルゴン)溶接で肉盛溶接

ハイスを精密溶接
”ハイス”の金型部品を精密TIG(アルゴン)溶接しています。
材質によって、溶接のやり方は変わりますが、その方法を決めるためには、材質の特性を知ることが大切です。
特に、パッと見て鉄系統の色ではない、赤っぽいように見える銅系統などのいわゆる”色物”は、注意が必要です。また、硬い材料の種類によっては、ベテラン職人から「そもそも、溶接するもんじゃない。」と聞かされているものもあります。
ちなみに”色物”イロモノとは、非鉄金属のことで、代表的なものでアルミや銅や真鍮があるのですが、関西より西の地域で呼ばれているそうです。
今回のハイスは、ご存知の方も多いかと思いますが、高速度鋼のことでハイスピードスチールの略でハイスと呼ばれるものです。
一般的に入手可能な材料としては最も硬度に優れた材料で、JIS規格ではSKH2…SKH40まで15種類について規定があります。切削工具などで高速加工に使うことを想定した鉄鋼材料です。
今回は、金型に用いる部品の溶接依頼でした。打ち合わせをして、精密TIG(アルゴン)溶接することに決めました。
ベテラン職人の前々からのアドバイスもあり、溶接仕上がりは上々です!
同じように切削に用いる材料で、”超鋼”がありますが、特に最近は良く使用すると聞いています。こちらは、鉄鋼系とは異なり炭化タングステンやコバルトやニッケルなどを焼結して製造されるためにセラミックに近い性質も持つようです。
だからなのでしょうか・・・残念ながら超鋼は今のところ溶接する手段が見つかりません。ハイスは、そもそも炭素鋼なので溶接が可能だと考えられます。
今日の若き溶接職人

激辛唐辛子
激辛唐辛子!このおかげで、去年ひと夏を超すのに気合いがが入りました。
年末には、外に出して育てているのでさすがにしなびれてしまったので、ザクザク切って酢漬けにして保存してみました。
冬場は、鍋にマッチして重宝しています!自家製でもこれだけ美味しく、楽しめて激辛唐辛子に感謝ですね。