10個未満~200個くらいの数もの溶接
レーザー溶接から始まり、ガス溶接(ロー付け、ロウ付け)、TIG溶接(アルゴン)と種類も数もお得意先も様々ですが、いわゆる”数もの”という点では同じような内容の仕事が重なりました。
レーザー溶接では、支給していただいた治具を使用して鉄系材料とステンレスの2つないしは3つの部品を組み合わせて繋ぐ内容の溶接でした。
溶接前の繋ぐ部分の開先の状態も溶接結果に大きく左右するのですが、ポイントは接合部の表面より飛び出し過ぎないようにレーザー肉盛溶接していくことです。
図面には、I形開先”LBW”と溶接部分に記してある個所になり面取りをしていました。前例もあり、何とか上手くいきました。
ちなみにLBWは、英語で Laser beam welding レーザービーム溶接のことで、当社ではレーザー溶接と表記しています。
次は、TIG溶接で行うカバーのような金属部品で、まずは治具を使用し、仮付け溶接からスタート。名称は仮付けとは言え、この工程が結果として大きなポイントとなります。
数100個の注文でしたので、1人が仮付けし続け、その後もう1人が本付けし続けるように溶接仕事を流すように回していくことが何よりのポイントとなります。
その次は、ガス溶接の銀ロウ付け(ロー付け)。はじめにTIG溶接で治具を使用し仮付けし、その後で銀ロウを流し付けていくのですが、溶接前の部分に不純物があるとまず付かないのです。
ここでいう不純物は、よくあるのが錆、メッキ、ワイヤーカットの後などの表面状態です。それでは、どうすればよい溶接ができるか?それは、光った状態にすればOKです!
お客様とも相談しながらより良い成果を生み出すように、なるべく手間なく、なるべく正確かつ綺麗な仕上がりを目指して溶接前の準備から施工後、納品までを進めます。
そして、もう一つガス溶接の仕事が舞い込んできました。これも数100個あるような金属部品でした。今回は治具はなく勘に頼る部分が多いものでした。その技術の伝承を写真や動画を活用して行っていく課題があることを痛感しました。
今回は、以上4つの”数もの溶接仕事”の波の紹介でした。
添付写真は、溶接sampleとして展示会へ向けての品物で今回の記事とは、関係ございません。
今日の若き溶接職人
31回リフティング!
息子との朝練、少し離れた公園に変えて1週間が経ちますが続けていますよ。私が見ているところでは最長記録を達成しました。
記録更新を続けて、歩きリフティング成功へ向け1日1日挑戦します。