レーザー溶接機の旋回レンズ~360度旋回、そして角度調整可能~
こんにちは。
眼鏡を使用すると、ハッキリよく見えます。
一年ほど前までは、ほとんど使わなかったのですが最近PC前で使うとよく見えます。
特に、午後6時過ぎると重宝するようになってきました。

360度旋回可能な旋回レンズ
材質はSUS316、外径1mm、内径0.6mmのパイプをレーザー溶接する案件の話です。
そのパイプ内側が溶接の必要な部分です。
一番のポイントは、その部分が20°にカットされているところです。
これは、本当にギリギリの調整が必要で、かつ息もできないほどの手元の動き・・・
まさに全集中!
そんな内容の案件です。
まずは、レーザー溶接機に備わっている旋回レンズの角度調整からはじめます。(旋回レンズは3台ともに備わっています。)
さらに、ボールマグネットとバイスで調整をします。
作業者が溶接し易い体勢を維持することはとても大切です。
次の段階で、溶接ワイヤーを溶融池という”金属が溶けた状態”の部分にピンポイントで注ぎ込むことになります。
これが、正直言いますと・・・ほとんど見えません。
顕微鏡のレンズで確認できるの極僅かな部分のみで、あとは溶け込み具合をイメージして進めます。
頭と、手と、足と、全神経を集中して溶接しています。
作業者を端から見たら・・・顕微鏡をのぞき込んでいる、いつもの溶接作業風景に見えます。
こちらのことも、分かったいただきたいとは言いませんが・・・
お客様の中には、このような緻密な溶接お話をして共感していただけることもあります!
今回のお客様は、まさにそのような方でした。試作の段階ではありますが・・・
「これまでいくつか別の方法を思案して、どこへ行っても・・・これは厳しい。と言われてきました。」
「コレなら何とかなりそうです。前向きな姿勢がいいですね。」
と、お褒めの言葉をいただきました。本当に有り難いです。
今日の若き溶接職人
マスクをしていると呼吸がし辛く感じる季節となりました。
我が子の中学校も小学校も冷房が完備されており、稼働していると聞きました。
自分がそのような年の頃では考えらえませんでしたが、固執した考えは捨てましょう。
対応力が、親、大人にも問われています。
子供たちが成長するために、より良い環境を指導者と共に考えていきます。