【お詫びと改善】金型の広範囲肉盛(ドカ盛り)における品質管理について
広範囲のTIG溶接(ドカ盛り)への挑戦
先日、金型の補修案件として、現場で「ドカ盛り」とも呼ばれる広範囲のアルゴン溶接(TIG溶接)をご依頼いただきました。 施工面積は300mm × 750mm。地肌が完全に見えなくなるほど、全面に肉盛を施す非常にボリュームのある内容でした。
施工不良に関するお詫び
これまでにも同様の案件は何度か経験がありましたが、今回、一部に肉盛不足が発生し、お客様にご迷惑をおかけしてしまいました。 この場をお借りして、改めて深くお詫び申し上げます。
現在は、不足箇所にレーザー肉盛溶接を施すことで修正を完了し、無事に納品させていただいております。お客様には、溶接の難所(作業の制約)についてご理解をいただき、寛大なご対応を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

アルゴン(TIG溶接)肉盛溶接の不足部分をレーザー肉盛溶接で補修
原因の分析:作業の「自由度」と「確認」の難しさ
社内で原因を検証したところ、作業担当者は「注意すべき点」を事前に把握していました。
-
課題: 溶接箇所のすぐ近くに突起形状があったこと。
-
影響: 溶接トーチの自由度が制限され、死角や施工のしにくさが生じていた。
「分かってはいた、注意もしていた。それでも不良が出てしまった」という結果を重く受け止めています。人の注意だけに頼るのではなく、**「物理的にどう確認するか」**が今回の改善の鍵となります。
今後の再発防止策
現状、肉眼による外観検査だけでは、複雑な形状箇所のわずかな肉盛不足を完璧に捉えきれない場合があります。そこで、以下のデジタル技術の活用を検討し始めました。
-
小型カメラによる多角的な確認: 人の目では見えにくい角度や狭い箇所を、カメラを通じてモニターで詳細にチェックする。
-
デジタル撮影記録の徹底: 工程ごとに撮影し、作業者以外の第三者が客観的に確認できる仕組みを作る。
まずは手持ちの機材を用い、どのような撮影条件であれば不備を確実に発見できるか、検証を進めてまいります。
二度とこのような事態を起こさぬよう、チーム一同、より一層気を引き締めて作業に当たります。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。


