少し変わった素材の金属~アルミ鋳物(AC4C)をレーザー溶接~

こんにちは。

今回は「アルミ鋳物(AC4C)」の補修事例をご紹介します。
実際の作業前・作業後の写真も交えて、現場の様子をお伝えします。

アルミ鋳物 AC4C レーザー溶接

アルミ鋳物(AC4C)をレーザー溶接補修前

ご相談いただいたのは、AC4Cというアルミ鋳物製の部品。
使用中にクラックが発生してしまい、「できれば補修でなんとかしたい」とのご要望でした。

アルミ鋳物は、一般的に溶接が難しい素材のひとつです。
不純物が多く含まれている場合があり、溶接中にガスが発生しやすかったり、巣穴が出たりするリスクがあります。

少し現物の様子を見た後に、今回はリュータで削りその後にレーザー肉盛溶接を行うことに決めました。その判断は、お客様よりこちら側に委ねていただいたので作業をスムーズに進めることができ助かりました。

アルミ鋳物 AC4C レーザー溶接

アルミ鋳物(AC4C)をレーザー溶接補修後

レーザー溶接の特長である「局所加熱」と「高エネルギー密度」を活かし、慎重に条件を調整しながら進めていきました。

母材の温度管理、前処理(清掃)なども入念に行い、結果として、美しく・強度的にも十分な補修ができました。
お客様にも「綺麗ですね!」と喜んでいただき、私たちも達成感のある一件でした。

また、この案件の会社様には2019年に同じような品物で違う担当者様とお取引させてただいた経緯がありました。そのことを、しっかりときおくしていただいており本案件に繋がっております。

何年振りでも構いませんので、ご用命がございましたら何なりとお申し付けください。
引き続きよろしくお願いいたします。

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