レーザー溶接~ステンレス部品の巣を埋める補修~
おはようございます。
ステンレス部品の補修で、レーザー溶接を行っております。
”巣”と呼ばれる、凹み部分を凸になるように、レーザー肉盛で盛り上げていきます。
リピート品でご注文をいただいており、今回の補修する部分は合計39ヶ所3個あります。
少し薄くなっていますが、添付写真の赤色マーカーで示した直径約3mmがその1つの部分となります。
「凹み部分を凸に埋める」シンプルにその繰り返しです。

レーザー溶接~ステンレス部品の補修~
ポン、と1回レーザー照射したら埋まるのか、と言うとそうでもありません。
ポンポンポン…正確に数えたことはありませんが、1ケ所埋める加工時間から平均の計算してみると9,120回と出ました。
顕微鏡視野で確認すると分かるのですが、火山の噴火のように凹み部分から溶けた金属やガスなどが湧き上がってくるのです。
それらの不純物を取り除いてから、埋めるのが基本作業となります。
すんなりと、埋まる場合もあるのですが、そのほとんどはそうはいきません。
その場合は溶接前に、丁寧に不純物のない綺麗な状態にする必要に迫られます。
リュータを使用して、取り除きエアガンやスプレークリーナーを使用するなどして準備を整えます。
日々、レーザー溶接職人の吉村が根気よく取り組んでいます。
先日、お客様には「これまでレーザー溶接していただいた品物は、1回で上手く収まっているので助かっています。」
との有難いお声をいただいております。
益々、喜んでいただけるように技術を磨き、さらに六ヶ所の嫁にも伝授して安定供給できるように努めます。
今日のオジサン溶接職人
久々に、短髪にヘアカットしていただきました。
スッキリと視界良好です。
ワンポイントに、子供達から自宅で遊びつつ”メッシュ”を試してみたいという希望に応えたのですが、それを活かしたヘアスタイルだそうです。
ヘアスタイル一つとっても、ロングにしたりショートにしたり、ブラックにしたりブラウンにしたりと変化が楽しいと感じる今日この頃です。