レーザー溶接 SUS304 鋳物編
SUS304は、ステンレスの種類の代表的な1つで比較的よく耳にするのではないでしょうか。
鋳物は、何もの?
それは、高温で溶かした金属を型に流し込み冷やして固めた製品です。
そのSUS304の鋳物にできた不良を、レーザー溶接で肉盛補修する依頼をいただいています。
鋳物の溶接は、ベテラン職人がガス溶接で行っていました。
1980年にティグ(TIG)溶接機を導入する前までは・・・
TIG溶接が活躍するようになり鋳物も比較的容易に溶接できるようになりました。
確かにできるのですが、ベテラン職人の義父は今でも・・・
「ガスがほんまや。」とつぶやいています。
鋳物の溶接は、特に製品全体を常に意識した温度管理が必要なのです。
溶接が必要な局部だけに集中して、肉盛溶接完了!
と思った、次の瞬間に”パン!!!”
と音を立てて割れることもありました。
恐いです。
高温部分と低温部分との温度の差で収縮が変化して、断裂します。
その割れる音は、恐怖。
レーザー溶接は、母材への熱影響が非常に少ない特性があります。
溶接が必要な部分に、不純物が含まれることもがありその見極めがポイントとなります。
安全にかつスムーズに肉盛溶接完了しています。
今日の若き溶接職人
夜空を見上げると「北斗七星」を発見。
久々に、見つけました。
末娘に伝えると大喜び。
末娘は、なぜか心惹かれている漫画「北斗の拳」の影響で夜空の星を見上げ探し求めていました。
「死兆星あるかな?」
つぶやきつつ、さらに探し続けています・・・
夜空を見ている姿はスマホやYouTubeを見ているより、余程面白いです。